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貫通タップが必要な場合の対策とは?

Before

このマシニング加工品は、とある産業機械向けに設計された、ステンレスSUS304の部品です。機械設計の都合上、M4の部分は貫通させなければならないということで、M4タップが21mm貫通という図面になっています。

タップ加工は深くなればなるほど工具の折損リスクが高まる、つまり加工ができなくなるため、設計においては柔軟な対応を行うことが求めれらます。さらに、今回のマシニング加工品がステンレスであることも、タップ加工が難しくなる要因のひとつです。

コストダウン事例

After

タップ加工が必要で、かつ貫通が必要であるという場合には、上記の図面のように設計を行います。つまり、確実なタップ加工を行うためには、まず深さはタップ有効長さ(=2d)に留めておくようにし、残りはタップ径よりも少し大きくしておきます(今回のケースで言うとφ4.2)。基本設計はタップ深さは径の2倍まで、と覚えておくと良いと思います。

一般的なタップ有効長は2dと言われておりますが、設計上どうしてもそれ以上のタップ深さが必要な場合は、都度我々のような専門メーカーに相談することが得策です。特に、今回ご紹介したようなステンレスでは2d以上のタップ深さはかなり厳しく、また厳密にはタップ径によっても対応できる深さが異なってきますので、もし設計でお悩みの場合はお気軽にお問い合わせください。

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